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新たなスタート!

今年に入ってからも、その時間にその場所に行って、求めてくださるものに出来る限りのものでお返しする、という毎日を必死で過ごしてきた。いい加減、身体はガタガタ、ギシギシいっているが、なんとか穴をあけることなく、先週末ひと区切りを迎えた。

最後の締めくくりは、中学・高校・短大と8年を共に過ごしたかけがえのない友人の結婚式と義兄の還暦祝いだった。

40歳という区切りの年に、パートナーとの新しいスタートをきった彼女。そして仕事一徹、最後まで現場にこだわり続け、勤続42年消防士として勤め上げた義兄。わたしは二人にどれだけ影響を受けてきただろうか。

学校の帰り道、いつも一緒にバスに乗り、いつだって私の悩み相談を、あたたかく聞き続けてくれたあの時間や、OLになって悶々としていた頃、こんなふうに して仕事に誇りを持って、いのち懸けて仕事している人がいるんだ、と義兄の姿に感動して、いっとき救急救命士を目指していた時代や、それら眠っていた記憶 が次から次へとよみがえってきた。今、二人が自分の今に納得して、凛とこの時を迎えている姿に、もうだめだ、涙が止まらない。ああ、あの時間の流れの先 に、今のこんな時間が待っていたんだな…と。それぞれ、きっとどうしようもなく辛く苦しい時だってあっただろうけれど、でも今、この節目の時に笑顔でいる 姿を見ることができて、嬉しくてたまらなかった。

わたしはといえば、結婚式に出る朝、ホテルのバイキングでお味噌汁とご飯をひっくり返し、洗面所で右目のコンタクトを落とし、最後はコインロッカーに預け ていた荷物を忘れて帰宅しかけ、またぐるっと戻って帰路についた。ああ、落としてばかりの一日。いやいや、これはきっと厄落しに違いない。めでたい、めで たいと、寒空の下、ひとり満足気なわたしであった。

さてさて、これから月末までは、はじめての本格的な会社の決算作業と、ずっと手つかずできてしまった大きな宿題に取りかかる。わたしも今に感謝して、新たなスタートをきろう!