新宿街並み

私が住みたい街って どんな街だろう?

数年前から思い描くようになった光景がある。
地元のJR東小金井駅を降りると、すぐ目の前から森になっていて、その中に商店街や学校、住宅がある。樹々には鳥たちが戯れ、足元をみれば虫たちが横切り、犬や猫も自由に行き交う。人々は自動車から降りて、歩いたり自転車に乗って移動し、子どもたちはおもいっきり走り回っている。歩けばすぐにベンチがあって、誰もが座って休んだり、読書したり、お茶を飲んだり、井戸端会議を開いたりしている。みんなが挨拶しあい、ニコニコしている。そんな街の光景だ。
中央線沿線の中でも、ずっと再開発されずにきた東小金井も、ここ数年でみるみるうちに変わってしまった。大木があっという間に切り倒され、一体どれだけの交通量があったっけ?と思うような場違いの立派な道路がつけられた。私たちに必要なのは、こんな道だったっけ?
失えば失うほど、強く思い抱くようになった。私が住みたい街って、どんな街なのか。
オリンピック誘致から着々と進められていた明治神宮外苑地区の再開発計画を知ったのは2月の新聞記事だった。100年近く守られてきた木々を含む1000本近い木が伐採され、高層建築が建ち並ぶという。審議は不十分という声も上がりながら採決された。同じように国立競技場の建て替えに伴い移植された樹木の多くが、既に枯れ始めているという。
国立競技場木々記事
震災やコロナ禍を経て、今私たちが住む街に必要なものは、大規模の商業施設や高層マンションだろうか。
ここ数年、目の前の光景が変わっていくのに、何もできずにきた。居ても立ってもいられず、小金井市議の片山薫さんに相談すると、すぐに動いてくださり、同じく小金井市議の安田桂子さんが意見書を作成、提出して下さり、3月の小金井市議会で採択された。こういう市議の方たちが隣にいてくださることの幸せ、本当に本当にありがたい。
神宮外苑意見書
今の東京は、これから100年続いていく街になっているだろうか。
壊して新しくすることから、手入れをして守り育てていくことをひとつでも増やしていきませんか?
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意見書、新聞記事の掲載先
「東京都に対し、明治神宮外苑地区の歴史ある緑と景観の保全を求める意見書」↓
神宮外苑の樹木892本伐採して高層建築、賛成多数で承認 批判意見も「議論は十分尽くされた」 都審議会
国立競技場建て替えで移植した樹木が「負のレガシー」に…神宮外苑再開発でも膨らむ懸念