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15年ぶりの再会から

二日前に都内の定時制高校で上映会をしていただいた。その学校の先生が、ぜひこの映画を生徒に観せたいと授業の枠を取っていただいたのだが、その先生との出会いはこうである。

私は自由学園を卒業してから半導体商社で会社員を3年した後に退職し、それからは自分に何ができるのか、とにかく興味があることはなんでもトライすると心 に決めて、様々な職種や職場で仕事をさせていただいた。(誰だったか、100種の仕事をしたってインターネットのどこかに載ってた、と言われたが、そりゃ ハケンの品格じゃ!私は10種くらいである)

25歳の時に、若者の国際交流を支援しているNPOでスタッフとして働いていたことがある。そこで、大学生や高校生と勉強会やスキー合宿などもしていた が、その時まだ大学生だった『バブ』と再会したのは、15年後の東京都人権学習会で「ある精肉店のはなし」の上映会に伺った時だった。声をかけてくれたそ の姿はすっかり立派になっていたけれど、あの優しく柔らかな面影は変わっていなかった。聞けば、都内の高校で数学の教師をしているという。生徒に観せたい が上映会をしたら来てもらえますか?と。そして、今回の上映が叶ったというわけだ。

こんなことがあるんだな。人生ってすごい。仕事を転々としていた12年間は、ずっとトンネルの中を必死にもがきながら出口が見えなくて、自分に情けないや ら不安やらで、キツくはあったけれど、その時の出会いが、今でもたくさんの喜びを与えてくれる。人生って素晴らしいー!ホカホカした気持ちで帰路についた のでありました。