peguhai

天狗、ひょっとこ、おかめさんの盃で

上映の旅は、約束した場所に時間通りに伺う、ということが最優先なので、乗り遅れたり、寝過ごしたり、迷子になれない!という緊張感が常にある。でも今回の宿毛市訪問は、移動時間が長く前日入りしたので、気持ちにとても余裕があった。

その日の晩には主催して下さった方々との懇親会。高知の人といえば、みなさん“酒豪”なんでしょうか?なんていう話から、酒のあるある話しで盛り上がり、そこから楽しい遊びを教えていただいた。

これが可杯(べくはい)。テングの盃は一番大きくて、鼻が出ていてそのまま盃を下に置けないのでイッキに飲まないといけない。ひょっとこは、おちょぼ口の先に穴が空いていて、そこを指で塞ぎながら、これまたイッキに飲まないといけない。おかめさんは、小さくてそのまま置けるから、一番やさしい盃。これを駒を回して止まった先にいる人が、出た絵の盃で飲む、という遊び。これが実にスリリング。盛り上がる、盛り上がる。さきほど初めて会った方たちとキャーキャー言いながら、爆笑しながら盃がまわっていく。

それから箸拳、という遊び。二人が向かい合って、拳の下に割り箸を隠してお互いが出した箸の合計数を当てるというもの。これも単純なのだが、なかなか頭を使う。酔いが覚めるような、まわるような。

盃を飲み干し返盃、というのも、ぐっとその人との距離が縮まるようで嬉しかった。なんて言ってられるのは、みなさんが手加減してくださったからで、返盃が延々続いたりしたら、そりゃあもう大変なことになるわけだが。

私は、言うまでもなく酒好きですが、酒そのもので遊ぶということはあまりしたことがないので、とても新鮮で楽しい夜でした。ごちそうさまでした。

もちろん、翌日は寝坊せずに、無事上映会に伺いましたトサ。