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『記憶と生きる』小金井上映会

来週の日曜日、2月21日(日)に小金井にて《戦争と平和》連続上映会第4弾として「記憶と生きる」(2015年/土井敏邦監督)を上映します。

この作品は、アジア太平洋戦争下に「慰安婦」とされた朝鮮人女性たちが暮らす「ナヌム(分かち合い)の家」に、土井監督が1994年から2年ほど通いこみ、彼女たちの生活と言葉を記録した長編ドキュメンタリーです。

わたしはこの映画を試写会で拝見し、パンフレットに文章を書かせていただいたこともあり、ぜひ小金井でも上映したいと企画しました。「慰安婦」という言葉 ひとつ取っても、そこに含まれている背景や意味、その使われ方を考えると、この言葉を使うことさえ困難を感じます。犠牲に合った多くの女性たちが、その後 も「慰安婦」という言葉で括られ、タブーな〝問題〟として扱われ、政治的に利用され、未だに傷つけられ続けています。でも、一体どれだけの人が、彼女たち 自身の口から、直接語られる言葉を聴くことができてきたのでしょうか。歴史的、政治的〝問題〟として捉える以前に、まずはひとりの個の人間として、彼女た ちと出会い、彼女たちの思いを受け止めたい、と思うのです。そして、土井監督の「記憶と生きる」はまさに、彼女たちの姿を静かに見つめ、語られる言葉に耳を澄まし、まとめあげられた作品です。

作品は二部構成で、21日はどちらかひとつを見ることも可能にしていますが、ぜひとも二部合わせて見ていただきたいです。そして上映後には、土井監督にお話もしていただきますので、ぜひぜひこの貴重な機会に足をお運びください。
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《戦争と平和》連続映画会の第四弾!

映画『記憶と生きる』上映

2月21日(日) 第一部 14:00  第二部16:30
会場:小金井市公民館本館 視聴覚室
上映協力費:1,500円(1部か2部のみのは1,000円)
※上映後に本作監督の土井敏邦さんのトークを予定しています。

アジア太平洋戦争下、「慰安婦」にされた朝鮮人女性たちの消せない“記憶”を記録したドキュメンタリー。
第一部 分かち合いの家/124分
第二部 姜徳景(カン・ドクキョン)/91分

監督・撮影・編集:土井敏邦 配給:きろくびと
2015年/日本/215分(124分+91分)

お問合せ:042-380-8270,  info@yashihofilms.com

主催:≪戦争と平和≫ 連続上映会 (キムーンフィルム/やしほ映画社/ミストラルジャパン/ONE’S EYES FILM)

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