iwaishima

高度を下げ始めた機内から 眼下の様子を眺めていたら…

お盆から、関東と西日本を行ったり来たりグルグルしていました。今日の大分での仕事が終わったら、ひと段落だなと思って、高度を下げ始めた機内から 眼下の様子を眺めていたら、あれ、あの集落の感じ似てるな…、でもちょっと大きいよな…。うん?あれ?あれれれれ?やっぱりそうだ、祝島だー!天気が良け れば見えるはずと思って、窓側の席にしていましたが、こんなにすぐそばに見えたとひとり静かに大興奮。ほんとに嬉しくなりました。そして先週、この海をカ ミサマを乗せた御座船が祝島に渡ってきたんだなと見入っていたら、あっという間に大分に着陸したのでした。

先週、祝島の四年に一度のお祭り、神舞に合わせて短い時間でしたが夫と島に伺いました。国東半島の伊美から祝島の漁船と共に海を渡ってきた御座船。その船 上で見覚えのある神職、里楽師のみなさんが手を振っている姿を見たときには、胸がいっぱいになって、涙が出ました。高齢化に伴って、神舞準備に動ける島民 の方が減っている中で、みなさん様々な調整をし、心を砕き、たくさんの汗を流し、1200年続いてきたといわれる祭りで、今回もこうして伊美と祝島の人々とが再会し、神事が奉納される。その歴史が今また目の前で積み重ねられたということ、そしてそのために労を厭わず身体を動かし続ける島のみなさんの姿に、もう言葉が見つかりませんでした。

今頃は、神舞が終わってひと息つく間もなく、8月30日に山口地裁で行われるスラップ裁判の準備、そして山口県が上関原発埋立免許の延長をしたための今後 の対策に追われているだろうことを思うと、本当に不甲斐なく、そしてこの憤りを私は何に転化できるのだろうかと考えます。

あの島の人たちの姿を思い浮かべれば、できることはまだまだたくさんある、しっかりしろ!と自分に喝を入れ直し、東京に戻ります。

kanmai