wasabi

街へ出よう、人と出会おう、共に考えよう

ここ数年、自分の軸足をどこに置くのかを考え続ける中で、映像の仕事も含めて、今の子どもたちや、これから生まれてくる人へ残していきたいもの、を基準にしようと心に決めている。この年齢になり、ようやく心からそのことに意識が向くようになった。

今回の選挙を通じて、子どもたち、若い人たち、学生たちが、今何を感じ、考えているのか、この世界をどう捉えているのかを知りたい、とますます強く思うようになった。家に子どもがいないこともあり、個人単位で、若い世代と断絶しているのだとあらためて思うのだった。私はどちらかと言えば、様々な年代や分野の人と色々とお付き合いがあるほうだと思う。でも付き合いがあるというだけではダメなのだ、ということを選挙は気づかせてくれる。

街へ出よう、人と出会おう、共に考えよう。そんな思いを募らせていたら、地元の大学院生が事務所に遊びに来てくれて、「何か面白いことがしたいです。」「じゃ、まずは定期的に事務所に集まって、映画見たりおしゃべりしようか」ということになった。母校の学生たちとも、映像制作のお手伝いで関われることになりそうだ。

選挙を通して表現されるそれぞれの個性というものが、ほんとうに面白いなあと思った。これほどまでに、現時点での社会問題からはじまり、それぞれの趣向や考え、価値観、主張、生き方さえも出し合えるチャンスって、他にはなかなかないのではないかなと思う。一方、この国に定住しながらも選挙権がない、この機会を共有できずにいる人たちのことを意識し、そのことでも何ができるかを勉強しなくては、と思う。

こういうことを、自分が暮らす街で、Face to Faceでやっていきたい。まずは自分の目の前に現れていることからね!