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『ある精肉店のはなし』&『祝の島』はpopcornに参加します!

この度、映画『ある精肉店のはなし』&『祝の島』をpopcornというネットサービスにエントリー致しました!

popcornとは、その場所を主催する人が、一日映画館のようにして、エントリーされている作品の上映会ができるシステムです。

今回、どうしてこのpopcornに映画を出品することに決めたのか。

私は自分で映画を作るようになってから、実にバラエティーに富んだ場所で、多様な人たちに集っていただき、上映会をしてきました。そして、その場に立ち会う度に、ああ、やっぱり私は〝映画〟にこだわりたいな、と思い続けてきました。映画とは、不特定多数の人と、場と時間を共有しながら、ひとつの物語を観るという行為。ただ作品を観るだけでなく、一回限りで、そこに流れる時間や生まれる〝場〟に、とても魅力があると思ってきました。だから基本、個人で見るテレビでもなく、レンタルでもなく、ネット配信でもなく、という強い思いがありました。

でも映画をみんなで観られる場所が圧倒的に少ない、という問題。日本全国をまわる中で、映画が観たくても家の近くに映画館がないんです!という切実な声を、度々耳にしてきました。それもあって、自主上映会で展開することをコツコツと続けてきました。

フィルムからデジタルと移り変わる中で、今はちょっとしたスペースがあって、プロジェクターとプレーヤー、それにつなげられるスピーカー、スクリーン(がなければシーツでも白壁でも)さえあれば、映画の上映ができる。

自分の街に、映画を定期的に観られる場所があったらいいのに。そうすれば、もっと映画を観る楽しさを知ってもらえるし、映画をきっかけに人が集まることができる。そのあとみんなで、お茶やビール飲みながら、色々と話しもできる。

自分の映画を観せたい人がいる。
映画を観たいという人がいる。
スペースを持っている人がいる。

その人たちを結びつけて、色々な場所で定期的に上映会をしていけるようなネットワークがつくれないか、と私はずっと考え続けてきました。

そしたら、そしたら、そういうことを考えて形にしてしまったところがあったのです。popcorn主宰者の 大高さんが事務所に訪ねて来られて話しを伺った時、ああ先を越されたー!と正直思いました。これこれ!私もこれがしたかった!と。聞くと、映画を愛するがゆえの良心的なシステムであることもよくわかり、私の作品もこの『popcorn』にエントリーさせていただくことになりました。
このpopcorn、ミソは個人的にではなく、みんなで映画を観るためのレンタルシステムであるというところです。

カフェやギャラリー、イベンドスペース、アトリエ、はたまた自分のお家の一番おっきな部屋でもいい。複数で人が集まれる場所を持っている人は、誰でも利用できる可能性があります。ぜひ、下記HPをのぞいてみてください。

精肉店も祝の島も、自主上映会の受付は今まで通りですが、このpopcornの方が上映しやすいという方は、ぜひぜひこちらをご利用下さい。映画をきっかけに人が集える場所が、自分の街、自分のすぐ隣に、どんどん増えていくことが、今からとても楽しみです。

https://popcorn.theater/