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台風を気にしながら、初めての高知へ

満員電車に揺られて羽田空港へ。台風を気にしながら高知に飛ぶ。新聞を読みながら、胸がザワザワし続けている。記事になっていた「自由と平和のための京大有志の会」の平和声明から今日を始めよう。

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戦争は、防衛を名目に始まる。
戦争は、兵器産業に富をもたらす。
戦争は、すぐに制御が効かなくなる。

戦争は、始めるよりも終えるほうが難しい。
戦争は、兵士だけでなく、老人や子どもにも災いをもたらす。
戦争は、人々の四肢だけでなく、心の中にも深い傷を負わせる。

精神は、操作の対象物ではない。
生命は、誰かの持ち駒ではない。

海は、基地に押しつぶされてはならない。
空は、戦闘機の爆音に消されてはならない。

血を流すことを貢献と考える普通の国よりは、
知を生み出すことを誇る特殊な国に生きたい。

学問は、戦争の武器ではない。
学問は、商売の道具ではない。
学問は、権力の下僕ではない。

生きる場所と考える自由を守り、創るために、
私たちはまず、思い上がった権力にくさびを打ちこまなくてはならない。

「自由と平和のための京大有志の会」

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今日は、眼下に関東平野がよく見えた。よくぞこれだけの都市を築きあげたものだと、見るたびに複雑な気持ちになる。そのすぐそばにぽっかり浮かぶ富士山。日本のおへそに向かって「平和、平和」と念じる。

そして降り立ったのは初めての高知。(これで我が人生、47都道府県を訪れたことになった。)上映している間に、観光させていただく。教科書無償化運動の発祥となった長浜小学校に寄り、アイスクリンを食べながら桂浜を歩く。台風の影響もあって波が高い。うん、この海の向こうには何があるんだろう、と思うよね。広い海、広い空。

映画を呼んでくださった高知の方たちと酒を酌み交わす。少しの時間ご一緒しただけでも、みなさんスケールが大きい、のびやか、豪快、豪傑。目の前の 海は、果てしなく広がり、豊かで厳しい。黒潮の流れに育まれた気質だろうか。高知は、宮崎、和歌山に親戚がいることも多いのだとか。

なす、しょうが、みょうがは全国生産1位。日本酒は美丈夫と瀧嵐をいただく。すっきりとした辛口。「これじゃなきゃ、量が飲めないでしょ」とみなさん。鰹のタタキとはこのようなものだったのか、驚くべきうまさ。

今朝は朝一番の飛行機の振替には間に合わず、空港で2時間待ち。コーヒーを飲みながら、新聞を読む。ゆったりとした時間とは裏腹に、猛烈に怒りが込み上げてくる…。

さてさて、飛行機は飛ぶだろうか。飛んだとしてもね…ちょっとね…揺れるだろうね…。

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